塚原悠也 (contact Gonzo )メッセージ

千島財団との出会い

よく覚えているのは、adandaの小西さんが2012年に採択されたプロジェクトで北加賀屋にスペースを作るというものです。何か色々と始まる予感がしたというのと、床に敷くためのコンクリートブロックを一つづつ型枠に入れて作っていることに驚きました。小西さんがそれを作る過程を確か中継していてずっと見ていた記憶があります。場所を作るって、しんどいよなー、でもやりたいことの先が見えてるからまぁ動けるのかなと思って見ていました。

初めて北加賀屋を訪れたときの印象

時系列的な記憶が常に定かではなく、、、いつが初めてなのか自信がないのですがドラマーの和田晋侍さんが、大型バスの中でドラムを叩いていてそのバスが造船所跡地の敷地をグルグル走っていて、大変感銘を受けました。そのときに比べて?ここの拠点とするアーティストの活動はより多様な形態に広がったと思います。なんていうのか、尖った人ばかりでなく、必ずしも「アート」活動でなくてもクリエイティブな活動をしている人がより多くなったような気がします。千鳥文化のような形態のスペースのおかげですかね。

助成は、クリエイションにどのような影響を与えましたか?

僕たちの場合は、3つのプロジェクトを助成していただき、それぞれかなり性質の異なるものでした。活動の成果を知らせる冊子の作成や、インタビュー集の作成、それからコンタクトゴンゾの映画に関してです。全てに共通するのは後々形に残る物を作らせてもらったので時代の節々でどういうことをしていたのか視覚化できたことです。映画に関しては、拠点の中津で発表してから、京都芸術センター、山口情報芸術センター、フランクフルト市立劇場モザントゥルムなど、予想以上に上演機会を頂き、パフォーマンスや美術展に参加するとはまた異なった活動発表の形態が生まれました。

これからの千島/北加賀屋に期待すること

文化方面ではこれからますますプライベートな財団のあり方の重要性が増してくると思っています。公的な予算がどのような性質の事業に使われるのか(!)、大阪ではこれまでも大きく変化がありましたが、これからもまだ変わってゆくかと思います。表現や、人間そのものの想像力の核心をついてくるような表現を皆で共有できるような社会の形成にこれまでのように積極的に関わっていただけること期待しています。またそのことによって、他の国内外の企業にも影響が伝播してほしいと願っています。そしてゆくゆくは巨大な私立現代美術館を大阪に建ててください。(大体のイメージはもう頭にあるのでまた企画書持って行かせてください!!!!)

Past Grant Project過去の助成事業

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