大型美術作品の無償保管、再展示機会の創出

近年では、地域活性化の有効な手段として世界中で競うように数多くの大規模な展覧会やアートイベントが開催され、アーティストが大型作品を発表する機会が増えています。その一方、広い制作場所の確保が難しく、作品の規模を縮小せざるを得ない、また会期終了後の保管場所の確保が難しいため、作品の解体や廃棄を余儀なくされるといった、アーティストが直面する創造環境面での課題があります。このような状況に一石を投じ、大阪の創造環境の向上に寄与したいとの思いから、約1,000㎡の鋼材加工工場・倉庫跡を、大型アート作品を無償で保管・展示するMASKへと再生する構想が生まれました。開館以降、保管作品を一般公開する入場無料の展覧会「Open Storage」を毎年開催し、一般的に再展示が難しいとされる大型作品を複数回鑑賞できる機会を提供しています。

Pick up Project