2020年度公募助成 選考結果のお知らせ

2020年度助成選考結果を当財団HPにて公開しました。

詳細は「過去の助成事業」をご覧ください。

|総評|

2020年度公募助成に対しては、「創造活動助成for U30」は16件、「スペース助成」は9件、計25件の申請があり、プログラムリニューアルを行った前年に比べて、申請件数は約1.5倍近く増加しました。

「創造活動助成for U30」の選考では、大阪で活動する若手育成という趣旨のもと、「独創性」「実現性」「波及効果」「助成の必要性」の観点から審査を行い、3件を選出しました。 審査員からは、全体を通して、申請書類がしっかりと書けているものが多く、学生チームでの申請など、若いながらも社会性の高さを感じた反面、意外性や新規性を感じる企画は少なく、また、大阪で盛んな演劇や音楽ジャンルからの申請が、全体の割合に対して少ないのが残念という意見がありました。次回以降、大阪の芸術文化における現状や課題に対して風穴を開けるような、勢いのある若者からの応募を期待しています。

そして「スペース助成」の選考では、「大阪の創造環境整備への貢献度」「独創性」「実現性」「波及効果」「助成の必要性」の観点に、造船所跡地というスペースの魅力を引き出す実験的な活動かを加味して審査を行い、1件を選出しました。 多彩なジャンル、世代、地域から申請をいただきましたが、特徴のある広い空間に対するアプローチのユニークさ、また、CCOでの活動が企画申請者自身のキャリアアップの機会となるか、その期待値の大きさが決め手に繋がりました。

今回、当財団の助成事業としては初めて大阪府外からの申請が半数を超える結果となり、活動場所を固定しない多拠点的な時代の流れが垣間みえた一方で、大阪を拠点としている方々にも、もっと積極的に当財団の助成制度を活用し、自身の活動の成長に繋げてもらいたいと強く感じました。 2020年度は、財団スタッフが申請書類の書き方のアドバイスをする個別相談のほかに、出張相談会の機会もつくりたいと考えています。日程が決まりましたら当財団ウェブサイトやSNSにてお知らせいたしますので、ぜひ有効利用してください。