2014年度公募助成選考結果を当財団HPにて公開しました。

詳細は「過去の助成事業」をご覧ください。

｜総評｜

当財団の2014年度公募助成に対し、「創造活動助成」は82件、「スペース助成」は21件、計103件の申請がありました。

いくつかのプロジェクトは当財団の助成を受けることにより活動が実現しており、また、内容の充実を図ったものもあり、本助成制度が浸透し定着してきたことを示しています。一方で、新たな発見や驚きに満ちた申請は必ずしも多くなく、独創性が弱く、結果的に大阪の創造環境への貢献度は期待に応える水準に至っていないものもありました。

「創造活動助成」の選考では、「大阪の創造環境整備への貢献度」「独創性」「実現性」「波及効果」「助成の必要性」の5つの観点から審査を行い、11件を選出しました。活動内容は多岐にわたりますが、現状に甘んじることなく、未来を切り開き、更なる飛躍へと挑戦する活動を採択し、また行政や企業、多様な機関と連携し、異なる地域間の文化交流を促進する活動等も採択しました。

「スペース助成」の選考では、クリエイティブセンター大阪の新たな魅力を生み出す可能性を秘めた多様な活動を採択しました。

すぐれた複合的な企画もあり、活動分野は広がっているものの、美術領域の先鋭的な挑戦を試みる活動の申請が少なく、今回初めて、美術領域単体での活動が採択に至りませんでした。個人や若い世代の申請数は昨年と比較して増加したものの、助成交付による効果が表現しきれていない申請書が多く見られました。今後は、自己完結に留まらず、もう一歩の創意工夫や独創性のある活動の申請を期待します。