佐々木愛 「残された物語 Migrating stories」展示公開のお知らせ
佐々木愛 「残された物語 Migrating stories」展示公開のお知らせ
おおさか創造千島財団の2012年度公募助成交付活動、佐々木愛 年間制作活動及び展覧会実施の一環、「水と土の芸術祭2012」で公開された新作「残された物語 Migrating stories」を千島土地社屋(北加賀屋千島ビル)B1にて展示公開中です。
白砂糖を素材に、その地特有の植物や文様からイメージした物語を、建物の壁や窓に描いてきた佐々木。水と土の芸術祭2012では、「渡り」をテーマに新潟特有の景色をモチーフにした壁画を制作、角田山妙光寺にある築300年の建物(21年前に保存改修)内、光の入り方が特徴的な通常非公開の屋根裏空間にて展示しました。会期終了後、千島土地に寄贈された本作は、ビルの地下通路空間に合わせたトリミングを施し、行きかう人々と思い出を綴るパブリック・アートとして生まれ変わりました。本シリーズの作品は、限定された期間のみ展示され、やがては取り壊され、鑑賞者の記憶にのみ残される、というコンセプトの元に制作される場合が多く、期限を設けない作品公開は稀なケースとなります。残された物語は、時を経てどのように変化してゆくのでしょうか。北加賀屋にお越しの際は是非ご高覧ください。
【佐々木愛 略歴】
1976 年大阪府生まれ。2001年 金沢美術工芸大学卒業。
人々が心の中に持つ「記憶」から呼び起こされるような世界を、身近な素材を使用したインスタレーションやペインティングを制作。その中でも砂糖によるインスタレーション作品を積極的に制作発表している。
旅先の風景を元に、古い文様や物語からイメージした作品は、限定された期間のみ展示され、やがては取り壊され、鑑賞者の記憶にのみ残される。
近年、青森、韓国、ニュージーランド等のアーティストインレジデンスに積極的に参加。
2010年ポーラ美術振興財団 在外研修生としてオーストラリアに滞在。